差押えの通知
何らかの支払いが滞ると差押えとなってしまうということはいろいろな例があり、差押えの対象も様々ですが賃貸物件でも例外ではありません。もちろんローンの担保物件となっている場合、支払いが出来なければ差押えということは誰もが理解できることですが、ローンが終了していても税金の未納などで家賃が差押えとなることがあります。
管理会社としては事前に家主さんから連絡してほしいと思うのではないかと思いますが、事前に連絡や相談をする家主さんは多くはないようです。
賃貸物件で家賃の差押えをされてしまう場合、管理会社による管理がされていると管理会社へ通知が来ることが多いです。分譲マンション1室などを賃貸として貸している場合、直接入居者へ通知が行く場合もあります。
管理会社は家主さんか入居者から連絡があるまで分からないのですが、多くの入居者はあわてて管理会社へ連絡すると思われます。家賃を差押えされた場合、集金した家賃から書費用を差し引いたもので、通常であれば家主さんへ振込する金額をそのまま差押えた側から指定された口座へ振り込むということになります。
家主さんと管理会社の連携
建物自体が差押えになり、最終的には競売にかけられたりすることになる場合でも、それまでの家賃もやはり差し押さえ対象になってしまい、指示に従うことになります。
管理会社としてはあまり遭遇したくない事例だとは思いますが、空室が増える、空室の時期が長いなど家主さんの収入が減ってしまうとそのような事態になることもありますので、家主さんとしっかり連携をとっておく必要があると思います。
差押えになる時には支払うべきものが重複して支払われていないことも多いですが、法によって優先されるべきものが決まっているので先に差押えをした方が優先ということではありません。もちろん金額の大きさで差押えのタイミングが変わってくることはありますが、優先順位の高い差押えが後から来た時点でそちらが優先となります。
物件を所有するということでお金があるというイメージが家主さんに対して見られることも多いですが、家主さんも収入が減って大変だということも多いのです。
管理会社は家主さんが出費だけが増えることがないように、収入が上がるようにしなければいけませんし、家主さんとしても管理会社に言われるままに無理し過ぎる出費をしないようにしないといけません。
