ペット不可をペット可に?分譲マンションで必要な管理組合手続き

ペットも大切な家族の一員です。
ところが、まだまだペット可の分譲マンションはそう多くはありません。
そこで思い切って所有している分譲マンションをペット可物件に変更しようと思っているオーナーも増えているようです。
今回は、ペット不可の分譲マンションをペット可にしたいと思っているオーナーのために詳しい管理組合手続き方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

■今後需要が高まるペット可の分譲マンション

分譲マンションといってもさまざまなタイプがありますが、現在年代問わず注目を集めているのがペット可のマンションです。
以前は、マンションやアパートなどの集合住宅でペットを飼うことはNGとされていました。
しかし、近年では多くの方が家族の一員としてペットと暮らしており、今後はペット可の分譲マンションの需要が高まると見られています。
ところが現存する分譲マンションをチェックしてみるとペット可物件は少なく、供給が求められています。
空き家問題の悩みを抱えるオーナーも少なくありませんが、思い切ってペット可物件に変えたところ、あっという間に入居者を獲得することができたという事例もあるのです。
しかし、ペット不可だった分譲マンションをペット可物件に変更するには、事前に行わなければならない手続きがあることをご存知でしょうか。
ペット好きの入居者が集まるといっても鳴き声や排泄物の臭いなどに悩まされてしまうこともあるため、オーナーとしてペットの飼育対策しておくことが欠かせません。
万が一、ペットによる大きなトラブルが発生してしまった場合、管理組合で対応しなければいけなくなる可能性もあります。
そこで注目しなければいけないのは、管理規約の変更です。
管理規約を変更しペットの飼育や管理に関する細かなルールを設けることで事前にトラブルを対策することができます。
もともと分譲マンションには管理規約が設けられていますが、その内容を変更するには区分所有者および決議者の4分3以上の同意を得なければいけません。
すべての住民が気持ち良く生活できるようにペット可物件に変更する際には、ただ手続きを行うだけでなく、ペットの飼育に関する取り決めを行っておくことも重要といえます。

■ペット可物件にする際の手続き

ペット不可の分譲マンションをペット可物件に変更する場合、まず管理規約の手続きを行わなければいけません。
管理規約を変更するために理事会や専門委員会の場を設け、住民の意見に耳を傾けましょう。
多くの住民が入居する分譲マンションでは、すべての入居者の賛成や同意を得ることは難しいかもしれません。
ペット可物件に変えるなど管理規約を変更しなければならない際には、区分所有者の4分の3以上の同意を得なければならないため、万が一、反対意見が多くなってしまった場合には専門委員会など、より深い話し合いができる場を設けることも早期解決を実現する方法です。
また、管理規約の変更時には、トラブルを回避できるよう事前に細かな飼育細則を定めることもポイントです。
たとえば、飼育細則を設けて飼育できるペットの種類や数を決めておかなければ毒性のある動物を飼育する住人や数十匹に渡る犬や猫を飼育する住民が現れても相手を責め立てることはできません。
また、飼育方法や違反者に対する措置方法なども定めておくことでトラブルが発生してしまった際にも迅速に対処することができます。
さらに理事会や専門委員会で検討した管理規約についてわかりやすく住民に説明することも必須となっています。
すべての住民がペットの飼育に関する規則を周知するのはもちろんのこと、賛成意見だけでなく反対意見にも耳を傾けることも快適な分譲マンションづくりを実現するために大切なことです。
まずは、総会を開き区分所有者の4分の3以上の同意を得られるよう話を進めてみましょう。
賛成意見や同意を得られた際には、管理規約をわかりやすく作成し、掲示板や回覧板を利用しすべての入居者に変更内容を伝えることも忘れてはいけません。

■飼育細則をオーナーと住民ともに周知する

一見、ペット不可の分譲マンションをペット可物件に変更することは難しいのではないかと思いがちですが、総会決議により変更することができます。
ペットの飼育の可否を管理規約で定め、さらにすべての住人が気持ち良く生活できるようにルールを決めることも必要です。
住民の中には、ペット好きの方ばかりでなく動物が苦手という方やアレルギーを持っている方もいるかもしれません。
そのため、ペット好きの住民の意見だけに耳を傾けるのではなく、反対意見も参考にし慎重に検討していきましょう。
分譲マンションに住む住人がペットと楽しい毎日を過ごせるように管理規約や飼育細則を定め、住民全員がルールを守ることが大切です。
また、オーナー側も管理規約や飼育細則を定期的に確認し、正しいルールのもとマンション管理を適切に行っていきましょう。