千代田区は皇居、そしてこのほかにも国会議事堂や最高裁判所、内閣総理大臣官邸などといった国内の主要政府機関が設けられた、まさに立法・行政・司法の中心かつ日本の中心ともなっているエリアです。
そのほか、大手企業の本社が置かれるオフィス街としての顔も見られる区であることもあり、人口は区内で最も少ないのが特徴です。
その中でも治安が良いと評判の神保町と御茶ノ水のエリアに絞り、賃貸経営に役立つ知識としてご紹介していきます。
■千代田区は子育て世帯が充実した暮らしができる街
千代田区は人口は少ないものの、子育て世帯には嬉しいポイントがあります。
実は千代田区では高校生まで医療費がすべて無料となる点です。
全国的にも中学生まで無料というケースはよく見られますが、高校生まで無料というのはなかなか全国でも見られませんし、東京23区内でも千代田区が唯一となっています。
また、このほかにも妊娠すると誕生準備手当が支給されるなどとして子育て世帯に暮らしやすい街として充実したサポートをされています。
■神保町の特徴
神保町は、大小合わせて190もの書店が軒を連ねている世界最大級の本の街として知られています。
中でも神保街は新刊を扱う店舗もありますが、古本を扱う古書店が無数にあり、品揃えも豊富なために全国からたくさんの本愛好家が集う街でもあるのです。
また飲食店でいうとカレー店が非常に多く軒を連ね、カレー好きにもたまらないスポットでもあります。
都会的な雰囲気はありませんが、カレー店や書店を訪れる人で連日賑わっているのが特徴と言えるでしょう。
神保町駅には都営新宿線、都営三田線、東京メトロ半蔵門線といった複数の路線が通っており、交通の利便性が非常に高いのが特徴です。
渋谷駅までは乗り換えなしで15分、新宿駅まで9分、そして東京駅までは乗り換え1回必要ですが、10分程度でアクセスできますので通勤に大変便利です。
駅前にあるすずらん通り商店街や駅周辺にはスーパーがいくつもあるので日常生活の買い物に困ることはまずありません。
商店街の中には飲食店も多く点在しているので外食をメインとしている方にとっても便利です。
まさにファミリー世帯にとっても単身者にとっても住み良いエリアなのです。
学生の街としても知られており、駅周辺には共立女子短期大学、共立女子大学、専修大学といった大学が集中しているので学生も多い街となっています。
■御茶ノ水の特徴
御茶ノ水駅は、JR中央本線、JR総武線、東京メトロ丸の内線が通っているこちらも非常に交通アクセスの便利なスポットとなっています。
丸の内線によって東京駅とつながっており、乗り換えなしでわずか5分でアクセスできることから、通勤や出張、旅行にもアクセス抜群です。
また、このほか新宿駅までも乗り換えなしで9分、池袋駅までも12分でアクセスできます。
御茶ノ水といえば学生の街として知られているエリアです。
明治大学や日本医科歯科大学、順天堂大学、日本大学が駅周辺に集まっており、この影響から学生が駅周辺にたくさんあふれています。
また、飲食店も多く軒を連ねており周辺は夜も街灯で明るく照らされているので、女性も安心して夜道を歩くことができるのです。
千代田区というと家賃相場が高めのエリアではあるのですが、御茶ノ水は学生も集まる街であるため、単身者向けの物件は比較的リーズナブルに設定されていますので、エリア内の居住者は学生が目立ちます。
現在では学生の街としての印象が高い街ですが、かつては多くの企業が点在していたオフィス街でもありました。
その跡地として日立製作所本社ビルから再開発によって御茶ノ水ソラシティが誕生しており、若者を中心に栄えています。
御茶ノ水駅の周辺にはスーパーの数が少なく深夜営業している店舗もないために、帰宅時間が午前様になるなど遅い方にとっては少々不便に感じることもあるでしょう。
御茶ノ水は治安も良いために千代田区内でも人気エリアであるため、物価が高めになっています。
リーズナブルに買い物を楽しみたい方は近隣駅周辺まで足を運ぶと良いでしょう。
ただし、飲食店の数は豊富で学生向けのリーズナブルな飲食店もあふれているので外食メインの方や学生の方には住みやすい街になっています。
■神保町、御茶ノ水エリアの家賃相場
神保町、および御茶ノ水エリアの家賃相場をご紹介しましょう。
賃貸管理の際にぜひご参考になってください。
まず神保町エリアは、1Rで11.5万円、1Kで12万円、1DKで21万円、2DKで17.1万円、2LDKで28.4万円となっています。
御茶ノ水エリアは、1Rで10.8万円、1Kで11.5万円、1DKで14.8万円、1LDKで20.1万円、2Kで11.7万円、2DKで14.1万円、2LDKで25.5万円、3DKで15万円です。
いずれも学生などが多く住まうことから、物件も単身者向けが多くなっているのが特徴です。
家賃相場も高めであるため、ファミリー世帯向けの物件も間取りが小さめのところが多くなっています。