分譲マンションのオーナー必見!競合物件との差別化ポイント

所有する分譲マンションを貸したい場合に、地域に同じような分譲マンションが多いた場合、競合する物件との差別化は必須です。
入居者をスムーズに見つけるために行いたい競合物件との差別化ポイントをご紹介します。

■所有する分譲マンションのメリットをリサーチしてアピール

競合物件に打ち勝ち、空室リスクを避けるためには、まず、所有する分譲マンションの共用設備を漏れなくチェックしましょう。
今時のマンションは、オートロックや宅配ボックスを備えているのは当たり前と考えてはいけません。
中には築年数が古めで宅配ボックスがない物件もあります。
また、オートロックもさまざまな仕様があり、カードキーやセンサーキーを使う、指紋認証ができるなどスタイルが異なっています。
オートロックによるセキュリティが二重、三重になっているなど、セキュリティの高さも差別化ポイントになるので、物件の広告を出す際に細かくアピールするのがおすすめです。
防犯カメラの設置やセキュリティ会社による警備がある、管理人が常駐している、または巡回管理しているなどの情報も漏れなく伝えましょう。
大規模マンションやタワーマンションなら、エレベーターの数も記載することが大切です。
エレベーター数が多いほど、通勤時間帯などにスムーズな移動ができるためです。
ゴミ捨て場がゴミの収集日限定なのか、24時間365日好きなときに捨てられるかなども、差別化ポイントになります。
ライフスタイルの多様化により、忙しい働く世代などに入居してもらうには、いつでもゴミが捨てられ、管理人などが対応してくれる分譲マンションも魅力的だからです。
共用設備としてプールやスポーツジム、ゲストルームやライブラリーなどがあれば、そういった点もしっかりアピールしましょう。
駐車場が全戸分あって利用可能なこと、敷地内や屋上に庭園がある、マンションで月に1回マルシェが開催されるなど、マンション全体におけるほかの物件にはなかなかないポイントがあれば、宣伝広告に漏れなく利用しましょう。

■室内の設備やグレードをアピール

共用設備などに関してほかの物件にはない点やメリットなどをアピールするほか、室内の設備やグレードについても、しっかりと確認してアピールしましょう。
部屋の広さや間取りはもちろんですが、水回りの仕様やフローリングやクロス、ブラインドやベランダなどのおしゃれな点やこだわりなどがあれば、アピールするのがおすすめです。
キッチンはどのような仕様なのかは、多くの方が注目するポイントです。
人気のカウンターキッチンなのか、ビルトインの浄水器やディスポーザー、食器洗い乾燥機などが付いているかもアピールポイントになります。
お風呂場に浴室暖房乾燥機が付いている、浴室テレビやミストサウナが付いているなどもアピール材料です。
差別化のためにマイクロバブルタイプのシャワーヘッドに変えるなど、コストをかけて工夫をすることも一つの方法です。
トイレに窓が付いている、室内照明が省エネ性能が高いLEDになっている、最新の省エネ型エアコンが付いている、お部屋に絵画や写真などを飾りやすいピクチャーレールが設置されているなどもアピール材料になります。
こうした差別化ポイントがなければ、LED照明に交換したり、エアコンを新しいものに買い替えたりして、差別化ポイントを創り出すこともおすすめです。

■リフォームによる差別化を

築年数が経過している場合や周りに新しいマンションが続々と建って、引けをとっていると感じる場合には、思い切ってリフォームを施して、差別化ポイントを創り出す方法もあります。
設備を交換することや新規に設備を追加するよりも費用はかかりますが、なかなか入居者が決まらず困っている際には、一つの選択肢になります。
リフォームを行うには、ただ床を張り替え、クロスを新しくするのではなく、ターゲットにしたい入居者層にどのような物件が求められているのか、どんな物件がトレンドなのか、入居者がすぐに決まる人気の物件はどうなっているのかをリサーチしましょう。
そのうえで、人気の物件に近づけ、さらに周辺の物件にはないプラスαの魅力を加えるようなリフォームをすることが大切です。
フローリングなどをナチュラル系の色合いでまとめたり、逆にクロスやブラインドをモノクロ系にしてみたりと、ターゲット層に合わせておしゃれなリフォームをしてみましょう。

■賃料の設定でも差別化を

競合物件をリサーチし、地域の賃料相場を踏まえたうえで、所有する分譲マンションのグレードに合わせながら、ターゲット層が借りやすい賃料を設定しましょう。
賃料を下げれば良いのではありません。
グレードに合わせた適切な賃料を設定することも大切です。
似たような競合物件があるのに、賃料が低いと何か問題があるのではと思われてしまいます。
安かろう、悪かろうのイメージを与えるのではなく、この賃料に見合った価値があることをアピールすることが大切です。