低コストでも効果が出やすいリフォーム箇所は?

最も効率良く成約率を上げられるリフォーム箇所は、どの部分かご存知ですか?
できるだけコストを抑えて空室を埋める場合や内見時にお客様から高評価を得るなら、積極的に床のリノベーションを行ってみるといいでしょう。
床は、低コストで実践できるのはもちろん、お部屋のイメージを大きく変えることができるなど数多くのメリットがあります。

■低コストにこだわるなら!

空室対策といってもさまざまな方法があります。
たとえば、修復工事や清掃を行うだけでなく、インターネットや広告で物件情報を提供するなどさまざまです。
オーナーの中には、できるだけ経済的な負担を減らして多くの入居者を確保したいと思っている方も多いことでしょう。
そんなオーナーに注目してほしいのが、費用を軽減できる床をリノベーションすることです。
キッチンや浴室、トイレなどを新たに工事するとなると高額な費用がかかってしまうだけでなく、長期間にわたる工事期間が必要となります。
すぐに空室を埋めたいと思っているオーナーにとっては、大掛かりな工事や高額な費用が発生してしまうリノベーションは悩みの種となってしまうかもしれません。
ところが床のリノベーションであれば工事費用も工事期間も抑えることが可能です。
おしゃれな床材も増えているため、年齢や性別を問わずすべての人に好まれる好印象なお部屋を作ることもできます。

■素材に注目

床の素材は数多くあります。
見た目だけでなく質感にも違いがあるので、お部屋のイメージを明確にしてからベストな床材を選ぶと失敗することはありません。
また、耐久性や耐水性に優れているものもあり、小さなお子様のいるファミリー層から好評です。
床材を選ぶ際には、入居者の住みやすさを重視しながら選んでみると良いでしょう。

・フローリング

多くの物件で取り入れられているフローリングは、ヒノキやスギなど天然の木材を使用しています。
無垢フローリングとも呼ばれているものもあり、手触りの良さや心地良い香りを楽しむこともできます。
また、フローリングを張ってから長期間経過したとしても美しい風味を感じられるのも魅力的です。
メリットが数多くある床材ですが、価格帯は高めとなっており、床を全面フローリングにリノベーションする際には、高額な費用がかかってしまう可能性もあります。
フローリングといっても価格帯だけでなく、さまざまな種類があるので事前に確認してみると良いでしょう。
たとえば、高額な費用が発生する無垢フローリングよりも低コストとなっているのが複合フローリングです。
複合フローリングは、一般家庭だけでなくマンションやアパートにも取り入れられています。
無垢フローリングと複合フローリングの大きな違いは、保湿性と耐アレルギー性です。
無垢フローリングは、高価格となっていますが、その分、温かみや安全性に優れています。
断熱性が高いので、冬の寒い季節も寒さを足元の寒さを感じにくいといった嬉しいメリットを実感することができるでしょう。

・コルク

コルクの床材の嬉しい特徴といえば、弾力性がある点が挙げられます。
ワインの栓にも使用されており、防湿性にも優れています。
そのため、キッチンや浴室など湿気の多い場所にも最適です。
衝撃にも強いため、グラスなどをコルク素材の床に落としてしまったとしても割れにくいという特徴があります。
近年では、子供部屋の床材にコルクを選ぶというご家庭も増えています。
コルクは、柔らかく弾力性があるので、子供が転んでしまっても痛みを軽減することが可能です。
子供や高齢者の怪我を防止する際にも大きく役立てることができるでしょう。

・クッションフロア

低コストな床材を選ぶなら一番のおすすめは、クッションフロアです。
クッションフロアは、リーズナブルな価格となっているものの柔らかく耐水性に優れています。
そのため、キッチンや浴室、トイレなどの水回り部分にも適した床材といえます。
塩化ビニル材を用いており汚れにくいので、掃除の手間を省けるのもメリットです。
さらに弾力性があるため、小さなお子様や高齢者のご自宅の安全対策にも効果的といえるでしょう。

・フロアタイル

デザイン性を重視するのであればフロアタイルがおすすめです。
フロアタイルは、デザインが数多くあり、好みに合わせて選ぶことができます。
また、耐水性にも優れているので、水回りの床にも最適となっています。
かわいらしくおしゃれなデザインのフロアタイルが多いのも嬉しい点です。
かわいいものが大好きという女性やお子様のいる家庭にもピッタリなデザインが豊富です。
性能性はもちろんのこと、お部屋の中を明るくポップなイメージにしたいという場合にもフロアタイルであれば、理想のお部屋づくりが行えます。

・ゆっくりと落ち着く部屋を作れる畳

畳も床材の1つです。
和室づくりをする際に欠かせない床材となっており、肌触りの良さを実感することができます。
また、防音性にも優れているという特徴があります。
近年では、和のイメージだけでなく、モダン空間を作れるおしゃれなカラー畳も目にできるようになりました。
畳は、肌触りや香りの良さなど数多くのメリットがありますが、色あせしやすく耐久性が低いため、定期的に交換しなければいけません。

■床をリフォームするメリット

床は、お部屋の印象を大きく変えることができる部分です。
これまで使用していた床材をチェンジして新しいものに変えるだけで、印象はもちろんのこと、以前にも増して居心地の良い空間を作ることができるでしょう。
せっかく床をリフォームするのであれば、床材やカラーにこだわってみてはいかがでしょうか。
明るい色味を選べばその分、お部屋の中はポップなイメージになります。
一方で穏やかなモノトーンカラーを選ぶとシックな大人っぽいお部屋を作ることができるでしょう。
床のリフォーム費用は、使用する床材によって違いがありますが、6畳間の場合20万円前後となります。
ほかの部分の工事を行うとなると数百万円の費用が発生してしまうこともあるので、できるだけ低コストで空室対策を行いたいのであれば床をリノベーションしてみることを検討してみてはいかがでしょうか。