すぐにでも実践したい3点ユニットのリフォームポイント

ワンルームなど一人暮らし向けのマンションなどでは、3点ユニットになっている物件が多く見られます。
しかし最近では、使いやすさの観点から好まれる設計ではありません。
快適さや使いやすさを求める方にとって、お風呂やトイレ、洗面台が一緒のスペースにある物件は、とても使いづらく入居をためらってしまいがちです。
そのため、空室対策を行うオーナーは、入居者の声に応えてリフォームを検討してみる必要があるでしょう。

■住み心地や快適さを求める人が大多数

物件を探す際に多くの方が住み心地や快適さを求めています。
特にお風呂やトイレ、洗面台などの水回りは、毎日使う部分でもあるため、最もこだわるポイントとなっているようです。
しかし未だに多くのマンションで3点ユニットが採り入れられています。
一人暮らしの方であっても使いづらいと感じている方が多く、このような物件は残念ながら空室になりがちです。
空室をなくすために使いやすさを重視して水回りをリフォームしたことで多くの入居者を確保することができたという物件も増えています。
しかしながら、お風呂やトイレ、洗面台が1つにまとまったスペースを新たにリフォームすることは難しいのではないかと思っているオーナーも多いのではないでしょうか。
ところが、工事の方法によっては、それぞれを分離して使いやすいスペースへと生まれ変わらせることができるのです。
入居者のことを考えてお風呂やトイレ、洗面台などの水回りを快適なものへ交換することで賢い空室対策になります。
どのように水回り部分を分離していくのか、その工事方法をチェックしていきましょう。

■リフォーム方法によって工事期間や工事費用はさまざま

物件によっては、お風呂の場所を変更することやトイレの場所のみを別のところに設置することも可能です。
また、お風呂とトイレの間にサッシを入れて使いやすさをアップするという方法もあるでしょう。
それぞれの水回りを新たに別の場所に設置するとなると大掛かりな工事をしなければいけないだけでなく、高額な工事費用がかかることもあります。
工事期間や工事費用が大きくかかってしまっては、オーナーの悩みにもなりかねません。
トイレを別途設置しただけでも高額な工事費用が発生してしまうため、経費を削減したいオーナーにとっては賢い空室対策とはいえないでしょう。
しかし、お風呂とトイレの間にサッシを入れる方法であれば、配管工事などを行う必要がないため、工事期間も工事費用も軽減することが可能です。

■サッシを設置して快適な空間を作る

3点ユニットを専用のサッシで区切って分離する方法があることをご存知でしょうか。
こちらの工事方法は最も簡単な方法でお風呂やトイレ、洗面台を区切ることができ、費用を軽減して快適な空間を生み出すことができます。
多少のスペースの狭さは感じてしまうかもしれませんが、お風呂とトイレがサッシを隔てて別になっていることで快適さを感じることができるでしょう。
また、お風呂に清潔感を求める方にとってトイレがサッシを挟んで別空間にあるだけで心地良さを感じられます。
お風呂とトイレにサッシを取り付ければ物件をお客様に紹介する際にもバスとトイレが別になっていることをアピールすることができ、賢い空室対策になります。

■浴槽を取り除きシャワーだけ設置する

もともと水回りスペースが狭い物件の場合、お風呂やトイレを別スペースに設置することは難しくなります。
スッキリとお風呂とトイレを別にして快適さを求めるのであれば、浴室を取り除きシャワーのみだけを設置するという方法もあります。
こちらの工事方法は、工事費用はかかってしまいますが、スッキリと別スペースにお風呂やトイレを分けることができるので、快適さや使いやすさを重視する方たちから好評です。
また、近年では浴槽を必要としておらずシャワーがあれば十分という若者も増えています。
学生や独身などワンルームで快適に生活したいという方向けに浴槽を取り除いたスッキリとしたシャワールームを用意してみてはいかがでしょうか。

■設置方法は変えずにデザインをおしゃれにする

お風呂やトイレ、洗面台の位置を変えなくともデザインを変えるだけでおしゃれ感をアップすることができます。
たとえば、壁紙や床材を変えるだけでも清潔感を出すことができ、快適な空間へと生まれ変わります。
壁紙や床材を変えただけでまるで新築物件やホテルのような作りになり、内見に訪れたお客様から好評だったという声を耳にすることも少なくありません。
また、最近ではデザイン性が良いだけでなく使い勝手の良い機能を搭載したお風呂やトイレも増えています。
使用する水量を減らした節水効果のあるものや追い焚き機能を搭載した浴槽機器も目にするようになりました。
さらにお手入れが楽な水回りが多いのも嬉しい点です。
汚れが付きにくい素材を使用した浴槽やトイレを設置すれば、面倒なお掃除の負担を軽減できるということをお客様にアピールすることができます。
お客様の多くが少しでも水回りのお掃除の手間を省きたいと思っていることでしょう。
万が一、お風呂やトイレの水回りを分離できない場合には、新しい快適な最新機器に交換し使いやすさや手間を省いて清潔感を維持できることをアピールしてみると良いでしょう。

■リフォームせず家賃を安くする

お客様に物件を紹介する際には、必ずしも清潔感や快適な物件へと生まれ変わらせるために工事をしなければいけないというわけではありません。
安心安全に使用できないような状態なのであれば、もちろんお風呂やトイレ、洗面台の交換をおすすめしますが、まだまだ使えるならそのままの状態で物件を貸し出してみても良いでしょう。
その際には、少し家賃を下げてみることも空室対策になります。
年代や性別を問わず内見した物件が3点ユニットになっていることで契約することを躊躇してしまう方も少なくありません。
しかし、使いにくい物件であっても家賃が安ければ喜んで契約するという方も多くいます。
家賃が安いという点も何よりも重視し物件を探しているという方もいるので、工事費用を軽減して空室対策を行うのであれば他物件よりも家賃を下げるということを意識してみてはいかがでしょうか。