入居者の声を聞く
空室をなくすためにも、入居者の満足度が高いこと、長く住んでもらえるのかということは重要なことです。
築年数が長い物件と新築物件ではどうしても新築物件の方が人気になるのは避けることができません。
契約者の中には長く住む人もいますし、1年や2年で退去をしてしまう人もいます。初回契約時フリーレントやプレゼント、設備の追加などで惹きつけたとしても入居後に不満があれば長く住むことは難しくなります。転勤や、結婚などのどうしても避けられない理由での住み替えは仕方がないですが、物件や管理体制への不満が原因での退去は減らしていきたいのではないでしょうか。
管理会社にもよりますが、定期的にアンケートを配っているところや、Webサイトやアプリに常に書き込み出来る状態を作っているところがあります。退去申出時に提出が必要な退去届には必須記入ではありませんが、退去理由を書き込む欄も設けられています。
顧客満足のためにはやはり顧客の声を聞くことから始めた方が早いということだと思います。
長く住んでもらうために
注意するべきことは入居者が声を出しやすい環境があるのかということです。管理会社がアンケートなどで入居者の声を聞く努力をしていますと言ったとします。アンケートを送ることは難しいことではありませんし、アンケートを送ったという事実は作ることができます。
問題はどれだけの返信があったか、書き込みがあったかということです。そして意見にどのように対処したかということです。何も意見はないから送らないということであれば良いかもしれませんが、実際にそのようなことはあるでしょうか。
良いところや続けてほしいサービスなどの意見を書いてもらうようにすれば良い返事のアンケートを送ってくれるかもしれません。逆にアンケートだけやって意見を聞いても改善や返事がなにもないのであれば、アンケートの意味はないと思われ次から返送はないし、退去に繋がるということになる可能性もあります。
アンケートや電話で連絡を全く入れていないのに口コミサイトなどで悪い評判を書き込む人も中にはいます。気分良く長く住んでもらうためには声を出しやすい環境作りが大切なのです。
別の業界でアンケートに社長のチェック欄を作ったらアンケートの回収率が大幅にアップしたという事例を聞いたことがあります。アンケートが多ければ多いほど管理会社の仕事や手間は増えます。
家主側としてはこのような水面下の努力管理会社が行う力があるかどうかも管理会社を選ぶポイントの一つではないでしょうか。