入居付けを成功させるために抑えておきたいポイント

賃貸に出した分譲マンションの入居者がなかなか決まらず、空室に悩んでいるオーナーもいるかもしれません。
入居希望者が現れても内覧しただけで入居申し込みをしてもらえない、検討段階に入ってもなかなか決めてもらえず、ほかの物件を選ばれてしまう、こんなときどうすれば良いのでしょうか。
入居付けを成功させるためにどうすれば良いのか、ポイントをご紹介します。

■内覧に訪れたのに決まらなかった場合

内覧に来たのに結局決めてもらえなかった場合、その理由を尋ね、何があれば決めてもらえたのか尋ねてみましょう。
直接尋ねるのは難しいので、内覧に同行した不動産会社を通じて確認してもらうのがおすすめです。
どんな理由や事情で決めてもらえなかったのかを参考に、どうしたら入居を決めてもらえるのか検討してみましょう。

■分譲マンションの魅力を高める

分譲マンションの魅力は賃貸アパートや賃貸向けに造られたマンションに比べて、ハイグレードであることや設備が整っていることです。
たとえば、オートロックで防犯が整っている、宅配BOXが設置されていて便利といった要素も該当します。
オートロックや宅配BOXはマンション全体として用意される共用設備ですので、もし設置されていなくても、オーナーが直接用意できるものではありません。
そこで、それ以外の部分で今の時代に求められる、入居者にとって魅力的なものは何かを検討してみましょう。
内覧に来たのに決めてくれなかった方の意見も参考になります。

■比較的対応しやすいポイント

入居付けするために、比較的対応しやすいのがインターネットの完備です。
マンション全体として導入されているなら問題ないですが、完備されていないなら、オーナーの側であらかじめ導入し、入居したらすぐインターネットに接続できる状態にしておきましょう。
今の時代はネットがないと生活にならない人も多いので、入居者募集を促進する1つの手段となります。

■築年数が経過している物件なら

比較的新しい物件なら、今の時代に人気の間取りや設備が付いているのが一般的ですが、築年数が経過した分譲マンションを貸す場合には、時代のニーズに間取りや設備がマッチしていないことや老朽化が進んでいることがあります。
費用はかかりますが、あまりに入居者が決まらないのであれば、リフォームをすることも検討すべきでしょう。
フローリングやクロスの張り替えをはじめ、老朽化した水回りの設備の交換などが挙げられます。
築年数が20年、30年と経過しているようなマンションで、間取りが古い場合には、たとえば、和室を洋室に変える、3LDKを2LDKにするなど、1つの部屋を広くするといったリフォームも入居付けにつながります。
そこまでの費用はかけられないという場合、たとえば、お風呂をジェットバスにしたり、ミストシャワーを付けてみたり、何か1ヶ所、ほかとは違う差別化ポイントを設け、ターゲットとしている入居者層が喜ぶようなアイテムを導入してみましょう。

■プロに相談を

入居付けに効果的な工夫を施す際には大なり小なりコストがかかります。そのため、本当に効果が出るのか不安になるかもしれません。
まずは不動産会社に相談をしてみて、アクションを取ることで入居者募集に拍車がかかりそうか、アドバイスを受けてみましょう。
入居付けをスムーズに行うことはオーナーにとって重要なことです。
いかに早く入居者を見つけられるかで、家賃収入に大きな違いが出るため、空室の期間はなるべく短く抑えなくてはなりません。
不動産会社や管理会社に任せっきりにするのではなく、オーナー自身も自分の物件の強み・弱みを理解し、不動産会社と連携して進めていきましょう。