リロケーションを検討中の方必見!まずは全体の流れを把握しよう

リロケーションとは転勤中など一時的に自宅を留守にする期間だけ、自宅を貸す方法です。
突然の転勤により、ニースが生じることが多いため、どのような流れで行われ、オーナーとしては何をすべきなのかを理解し、円滑に実施できるようにしておきたいものです。

■通常の賃貸契約との違い

通常の賃貸契約では契約期間を定めても、期間満了時には自動更新がなされ、オーナーからの解約は正当な事由がないと認められません。
これでは、転勤から戻っても自宅に住むことができなくなります。
これに対してリロケーションは、借地借家法の改正で新たに設けられた定期借家契約を活用します。
定期借家契約では、オーナーがあらかじめ定めた契約期間が満了すれば、更新はなされず、契約が終了し、入居者は退去しなくてはなりません。
転勤を予定する期間に合わせて契約年数を設定することで、転勤が終われば、自宅で元通りに暮らすことができるようになります。

■リロケーションをするための第一歩

リロケーションをするには定期借家契約を結びますが、通常の賃貸契約が賃借人の保護に重点を置いた契約なのに対して、定期借家契約では更新ができず、賃借人が生活拠点を失うため、法律に定められる条件をしっかりと備えて契約を取り交わさなくてはなりません。
そのため、一個人ですべてを対応するのは無理なので、不動産会社に依頼することが必要です。
通常の賃貸契約なら多くの会社が実績を有していますが、定期借家契約は経験がない不動産会社もあるため、リロケーションに精通した不動産会社を探すことが、最初の第一歩となります。

■契約期間を決めよう

入居者を募集するためには、あらかじめ契約できる期間を明示して募集することが必要です。
そのため、契約期間を何年に定めるかを検討しなくてはなりません。
転勤期間や海外赴任期間があらかじめわかっていれば、仮に延長される可能性はあっても、予定された期間を定めることで、転勤や海外赴任終了時にすぐに自宅に戻ってくることができます。
延長される可能性もあるからと長めに設定してしまうと、それより早く戻ってきた際に住む場所がなくなり、仮住まいをする費用がかかり、何度も引越しをしなくてはならなくなるので注意しましょう。
想定期間内に抑えるとともに、もし延長が決まったら、新たに入居者を募集するくらいのスタンスで臨むほうが安心です。

■家財を置いていくことはできる?

転勤先は自宅より狭く、家財がおさまりきらない、どうせ戻ってくるなら置いていきたいという方は少なくありません。
海外赴任の場合はほぼすべての家具や家電製品を置きっぱなしにしたいというニーズもあります。
家具や家電製品付きで貸すこともできますが、中に入っている私物は出しておかないと入居者が使うことができません。
また、入居屋といても自分たちの家具や家電製品を運び込みたいニーズがあるため、大量に家具や家電製品が残されていると、便利に思えて、入居者が決まらないリスクがあります。
基本的には家財の置き残しはせず、引越し先に持っていけない家財があれば、処分するか、トランクルームやレンタル倉庫などを借りて預けておくのが無難です。
仮に家具付き、家電製品付きで貸すとなれば、万が一、それらが故障した場合やトラブルが発生した場合に、オーナーの費用で修理に応じることや交換して新しい家具や家電製品を設置しなくてはならなくなるので注意が必要です。

■頼れる不動産会社にお任せ

貸すためにはまずは引越しをしなくてはならず、転勤までの期間が迫っているほどバタバタします。
入居者の審査や契約手続きなどもお任せできれば、いちいち、転勤先から戻ってくることや家族の1名が海外に行くのを遅らせて日本で待機するような必要もなくなります。
まずは全体の流れを把握し、フルサポートをしてくれる実績ある不動産会社を見つけるとともに、アドバイスにしたがって一つひとつ進めていくことでスムーズな賃貸経営ができます。