急な転勤!そんな時に有効なリロケーションのおすすめポイント

マイホームとして分譲マンションを手に入れた後、予想外の転勤を命じられた場合や海外赴任をすることになった場合どうしたら良いのでしょうか。
わずか数年の転勤のために、せっかく購入したマイホームを売却するわけにもいきません。
そんなときにおすすめなのが、リロケーションです。

■急な選択に迫られるとき

転勤はないだろうとマイホームをゲットした方もいれば、転勤族だけれど子どもの学校のために定住拠点を設けたいとマイホームを買う方も少なくありません。
転勤を命じられたら単身赴任をすると考えていたものの、いざ転勤となると、家族一緒が良いと一家で引越しというケースは意外にあります。
海外赴任となれば、海外に行きたいと家族総出で日本を離れるケースも多いものです。
そんなとき、あなたならどうしますか。
数年経てば、元の場所に戻れるわけですから、そのままにしておくという選択肢もあります。
もっとも、数年間放置すると家が傷んでしまうかもしれません。
とはいえ、数年後には戻ってこられるのに、せっかく買ったマイホームを売るのは現実的ではありません。
住宅ローンの支払いもまだ残っているし、どうしたものかと不安になるはずです。

■留守中は貸すのがおすすめ

転勤中や海外赴任の場合、勤務先から手当が出ることや家賃補助などがあるのが一般的です。
もっとも、家賃全額を補助してくれるとは限らず、住宅ローンの支払いと家賃の支払いで、これまでより出費が増える可能性も少なくありません。
増える費用負担を補い、利益を生み出すのが転勤や海外赴任の留守中は貸すという方法です。
留守中の一定期間だけ貸す方法をリロケーションと呼んでいます。
通常の賃貸契約では契約期間を定めて貸しても、満了時には更新がなされ、正当な事由や立退料などを払わないと退去してもらえません。
つまり、転勤や海外赴任から戻ってきても、住むことができなくなります。
これに対してリロケーションは借地借家法の改正により新たに設けられた定期借家契約を利用します。
この方法によると、あらかじめ定めた期間だけ貸すことができ、期間満了すれば、入居者は退去しなくてはなりません。
転勤や海外赴任期間が終われば、無事にマイホームに戻ってこられるのです。

■リロケーションのデメリット

リロケーションは貸したい人にとっては、一定期間だけ貸せるという点でメリットがあります。
一方、通常の賃貸契約と異なり、長く住み続けることができず、期間の成約があるため、通常の家賃相場より賃料を安く設定しないと、入居者がなかなか見つからなくなります。
また、家賃を安く設定したとしても、一定期間だけ借りるメリットが見いだせないと入居者がなかなか現れず、空室が続いて賃料収入が入らなくなるデメリットもあるのです。
たとえば、転勤中の2年だけ貸したい人がいて、お子様が高校に通う3年間、高校の近くでファミリータイプの物件を探している家族がいる場合、2年と3年ではニーズが合致しません。
2年だけ借りたい人の需要がどのくらい臨めるかが問題です。

■スムーズに入居者を見つけるには

住める期間が限られる問題のハードルを下げるためには、入居しやすくするように毎月の賃料以外のコスト負担をなくすのが1つの方法です。
敷金なし、礼金なしで、毎月の賃料だけで良く、更新料も発生しない物件となれば、ニーズも高まります。
家賃相場は通常の賃貸物件よりも安いわけですから、2年後に引っ越す費用を考えてもお得に住める場合があるからです。
どのような方法で入居者を募集するにしても、定期借家契約を締結するには、借地借家法に定められる条件を満たす形での契約が必要です。
実績ある不動産会社に相談をし、入居者をスムーズに見つける方法も含めてアドバイスをもらいましょう。