分譲マンションのリフォームを検討しているオーナーも多いことでしょう。
しかし、事前に信用できる施工会社であるかをリサーチした上で依頼をしなければ、思わぬトラブルに遭ってしまう可能性もあるので注意しなければいけません。
今回は、分譲マンションのリフォームを検討しているオーナーのために、悪徳な施工会社を見抜くコツをいた解説します。
■悪徳業者の共通点
高いお金を払って分譲マンションのリフォームを行ったのに騙されてしまったという経験をしたオーナーも少なくありません。
費用に見合った工事を行ってもらえなかっただけでなく、事前に聞いていた説明とは全く違ったサービスを提供されたなど、悪徳業者が行う詐欺の手口は年々悪化しています。
リフォームを行う悪徳業者の共通点として挙げられるのが、意味のない工事を勧めてくるという点です。
例えば、周辺の分譲マンションと比較して、大げさな嘘の情報を伝え不安を煽ることもあります。
特に現在、大規模地震が起こるのではないかと推測されていることもあり、高額な耐震工事を勧めてくる施工会社も増えています。
分譲マンションを管理する上で適切な耐震対策や安全対策を講じることは大切なことです。
とはいえ、意味のない耐震工事を行う悪徳業者も多く、工事に見合わない高額な費用を請求されてしまうこともあるので注意しなければいけません。
中には、物件所有者を安心させるためにリフォームを行えば補助金が下りるので、安く工事が行えると嘘をつく悪徳業者も増えています。
このような卑劣な詐欺を行う悪徳業者に騙されないようにするためには、物件所有者は事前にたくさんの情報を集めなければいけません。
■悪徳業者に騙されないコツ
分譲マンションをリフォームするときには、必ず見積もりを確認しましょう。
悪徳な施工会社の場合、いい加減な見積もりを提示してくる可能性があります。
必要のない工事費用やリフォームに見合っていない材料を使用し、その金額を見積もりに乗せてくるケースも増えています。
中には、安過ぎる見積もりを提示してオーナーの気を引くリフォーム会社も詐欺の手口として増加しているので注意が必要です。
確かに安い費用で分譲マンションのリフォームを行えるのはありがたいことですが、あまりにも安過ぎる工事費用では手抜き工事が行われてしまう可能性もあり、安心して任せることはできません。
このような悪徳業者の手口に騙されてしまうことがないように、依頼する前に必ず数社のリフォーム会社から見積もりを取ることが大切です。
複数の見積もりを取り、じっくりと確認することで費用の相場を知ることができます。
また、サービスの違いもチェックできるでしょう。
リフォーム会社の中には、見積もりを出してくるときに大幅な値下げをして契約を勧めてくるところもあります。
ほかのリフォーム会社よりも大幅に安い費用で工事が行えるとお得だと思うオーナーも多いのではないでしょうか。
しかし、安さだけで判断してしまうことは大変危険です。
見積もりを提示した時点でほかの施工会社と比較してみて、相場からかけ離れていたり安過ぎたりする場合には、追加費用を後日請求されてしまう、手抜き工事が行われてしまう可能性もあります。
もし、複数の見積もりを確認してあまりにも安いリフォーム会社を見つけた場合には、どうしてこんなに安く工事を行うことができるのか、また追加費用の内訳を教えてもらうなど事前に不安点をきちんと解消することが大切です。
■安心して依頼するために
賃貸経営を行うオーナーの中には、どれくらいの費用をかけてリフォームを行うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
もし、適切な方法でリフォームを行い、妥当な費用で工事を進めていきたいと思っているのであれば、しっかりと時間をかけて打ち合わせを行うことが重要です。
打ち合わせ時には、できるだけ詳しく工事内容を確認して、さらに工事期間にも注目してみるといいでしょう。
また、打ち合わせを行ったときに議事録を残さないようなリフォーム業者に依頼することはおすすめできません。
議事録は、打ち合わせや話し合いの証拠となるものですので、きちんと話したことを記録しているところは信頼度が高いといえます。
また、オーナー自身で直接施工会社を見つける方法もありますが、悪徳業者に騙されないためにも、管理会社に信用できるリフォーム業者を紹介してもらうことも有効な方法です。
そうすることでトラブルに見舞われることなくリフォームを進められるのはもちろんのこと、適正な費用で施工をお願いすることができます。
また、施工会社によっては、費用を削減できるようサポートしてくれるところもあります。
賃貸経営を行うオーナーは、定期的にリフォームを検討しなければいけませんが、悪徳業者に騙されることなく施工を進めるなら、まずは依頼する前に多くの情報を集めることから始めてみるといいでしょう。