空室を埋めるためには、どれだけ効率良く客付けできるかがポイントになります。
お客様が一目見ただけで「この部屋に住んでみたい」と思えるように、しっかりと対策してみましょう。
ここでは、成約率をアップするために内見前にオーナーがやっておきたいポイントを解説していきます。
■まずはお客様の立場に立つこと
内見に訪れるお客様の多くができるだけ気持ち良く物件をチェックしたいと思っています。
そのため、物件を紹介するオーナーは、わかりやすく物件の情報を説明するだけでなく、「この人に対応してもらって良かった」とお客様に思ってもらえるように温かなサポートをすることも忘れてはいけません。
物件内をきれいに掃除しておくのはもちろんのこと、臭いはないか?スリッパは用意してあるか?といった点にも気を付けてみましょう。
お客様が物件をチェックする際には、部屋の間取りだけでなく細かな部分まで目を配っています。
たとえば傷や汚れはないかといった点も気になるところです。
そのため、好印象を与えるために事前に丁寧な掃除をし傷や汚れが目立たないかをオーナー側も確認しておく必要があります。
隅々まで清掃が行き届いた物件は、それだけで評価がアップします。
また、お客様の大切な時間を無駄にしてしまうことがないように物件の情報をわかりやすくまとめた資料やポップを作成しておくと良いでしょう。
一つひとつのお部屋のアピールポイントをまとめておくだけでなく、スーパーや学校、病院など近隣の情報も提示してみることも効果的な空室対策になります。
お客様が入居後の住みやすさを実感できるような情報を提供することも賢く成約率をアップする方法といえるでしょう。
■内見に訪れるお客様の好みに合わせてお部屋づくりをする
内見から成約まで実現するには、お客様の好みに合わせたアピール方法を考えることも必須です。
たとえば若い年代の方に物件を紹介するのであれば、カッコ良さやかわいらしさを感じられる物件を紹介してみることも成約率をアップすることにつながります。
一方でファミリー層や高齢者層の場合、華やかさよりも住み心地を重視しています。
年代や性別によって物件の好みは大きく変わるため、内見に訪れるお客様の好みに合わせてお部屋づくりをしておくこともポイントです。
もちろん、わざわざ事前にコストをかけて物件をリノベーションする必要はありません。
お客様の心を掴むために室内のインテリアを明るくすることや住み心地をアピールするために清潔にしておくだけで効率良く好印象を与えることができます。
■スリッパやクッションでイメージアップ
室内に何も置かずスッキリとした状態で物件を紹介することも間違いではありませんが、成約率をアップしたいのであれば心遣いをプラスしてみると良いでしょう。
簡単にできるお客様への心遣いや成約率をアップするコツとしておすすめなのが、清潔感のあるスリッパを用意することです。
物件を紹介する際には、まず初めに玄関から入っていきますが、この際にダークなスリッパを出すよりも明るく清潔感のあるスリッパを提供したほうがイメージが良くなります。
お客様に第一印象で「気持ちが良い」と感じてもらうことができれば、その後のコミュニケーションもスムーズに取れるようになります。
お客様の年代や性別に合わせて色味やデザインにこだわりスリッパを用意しておくと良いでしょう。
また、リビング内に家具類を事前に設置しておくのであれば、ソファやテーブルだけでなく、その周辺に置く小物類にも気を付けてみることをおすすめします。
ソファに置くクッションをおしゃれなものを選ぶだけでお部屋のイメージがグッと良くなります。
リビングは、特に室内の中でも一番長い時間を過ごす場所でもあるので、住み心地やリラックスできる空間であるということを上手にアピールすることが大切です。
もし、リビングの匂いが気になるなら事前にしっかりと換気をし空気を入れ替えておくことやアロマを炊いてリラックス効果を高めてみると良いでしょう。
■キッチンや浴室、トイレなどの水回りは特に念入りに掃除しておく
居心地の良い住まいを探しているお客様にとってキッチンや浴室、トイレなどの水回り部分は、最も気になる部分かもしれません。
清潔感があって使いやすいかという点を重視しているため、ほかの部屋よりも念入りに掃除しておくことが大切です。
水垢やカビが発生していないかを確認するのはもちろんのこと、悪臭を放っていないかまでしっかりとチェックしておきましょう。
きれいに掃除をした後は、華やかな雰囲気を演出し他物件よりも住みやすい物件であることをアピールすることも効果的です。
特にキッチンやトイレなどは、シックなイメージを与えるよりも小物などを置いて華やかさを出すことが欠かせません。
お客様が入居した後にどのような生活が待っているのかをイメージできるように細かな演出をすることも忘れないようにしましょう。
■壁紙や床材を変えるだけで中古物件も華やかになる
築年数が経過した古い物件は、なかなか空室を埋めることはできません。
せっかくお金を出して住まいを見つけるのであれば、やはり清潔感があるおしゃれな物件に住みたいと思っているお客様が多いことも中古物件の空室が多い理由といえます。
そこで中古物件を紹介する際には、壁紙や床材を変えてみることもおすすめの方法です。
センスの良いおしゃれな壁紙や床材に変えるだけでお部屋の印象が大きく変わるだけでなく、清潔感を取り戻すこともできます。
壁紙を1部分変えただけで成約率がアップしたという成功例も少なくありません。
お部屋全体の壁紙や床材を変えると高額なリフォーム費用がかかってしまいますが、気になる部分やアクセントをつけたい部分だけ変えれば費用を大幅に軽減することもできるでしょう。
費用をかけなくともちょっとしたリフォームを施すだけでお部屋が明るくなり清潔感を取り戻せます。
築年数が経過してしまった中古物件であったとしてもお客様からの評価がアップすることは間違いありません。
効率良く成約率をアップしたいのであれば、お客様が物件をチェックする前に簡単にできる空室対策からスタートしてみましょう。