中央区銀座でマンションを所有し賃貸に出そうか迷われている方、マンション投資のためにエリアや物件のリサーチをされている方へ、中央区の銀座エリアがどんな街で、どんな人に部屋を借りるニーズがあるのかをご紹介します。
気になる家賃相場もチェックしていきましょう。
■賃貸経営や賃貸管理をする方必見!中央区銀座はどんな街?
中央区銀座は東京でも代表的な商業エリアであり、古くは紳士淑女の集まる高級な街として君臨してきました。
今でも並木通りに広がる高級クラブ街は有名で、銀座やお隣の新橋エリアに広がるオフィス街や全国から経営者やビジネスマンをはじめ、政財界の要人などが集まり、接待や商談の場として利用されています。
明治の文明開化以来、初めてガス灯が灯り、今でも営業している洋食レストランがオープンするなど、東京で新しい時代をリードする街として歴史を刻んできたエリアです。
老舗の和装店や和雑貨店、和菓子店などの老舗も多いのが特徴でしたが、近年では銀座の街の様相も変化が生じています。
海外の高級ブランド店が進出し、銀座で伝統ある老舗店と共存していた時代は、高級な大人の街としての顔がまだ残されていました。
ですが、若者向けの国内外のファストファッションブランドが大型旗艦店などを出店するようになると、カジュアルな装いの若者が増えました。
さらに中国からの爆買い客がバスを連ねて銀座に訪れるようになり、政府の観光立国政策などもあり、欧米諸国や東南アジアなど、幅広い国から訪れる海外旅行客であふれるようになったのです。
こうしたインバウンド需要も高まって、続々と新たな飲食店やショップが出店することや老朽化したビルの建て替えや再開発によって、新たな大型商業施設ができ、銀座の新しい人気スポットになっています。
銀座の街が高級な大人の街から、若者や外国人であふれる誰もが気軽に楽しめる街として変化していく中で、歴史ある老舗店が閉店することやほかのエリアに移転したのも事実です。
■賃貸経営や賃貸管理をする方必見!中央区銀座ではどんな人が部屋を借りる?
従来の銀座は商業施設やオフィスビル、雑居ビルと老舗店ばかりで、マンションのような共同住宅は基本的にありませんでした。
ですが、バブルが崩壊して、2000年代に入ってから賃貸専用マンションが少しずつ建つようになり、その後、分譲マンションも少しずつ増えていきます。
さらに住宅としても、オフィスやサロンとしても使えるSOHO型のマンションも増えました。
さらに昭和通りを超えた東銀座エリアにあった、古くから暮らしてきた方の戸建て住宅が低層マンションや中層マンションへと生まれ変わり、賃貸住宅の種類や規模も多様化しつつあります。
どのような方が借りるかというと、近隣のオフィスに勤務する方やお店などの経営者や従業員をはじめ、東京出張などが多い方や東京に支店を構える地方の会社経営者などがサブ住宅として借りるケースも少なくありません。
個人として借りるケースのほか、社宅として法人契約となるケースも多いです。
近隣にオフィスを構える企業が経営者や海外からの赴任者のために社宅として借りるケースも多いため、比較的、高級な物件でも安定的な契約ができるケースが多いのもメリットです。
また、SOHOやお店などの営業も可能なマンションの場合はエステやネイル、マッサージなどのプライベートサロンなどからの賃貸ニーズもあります。
マンションで営業ができるかの許可は、各オーナーの権限ではなく、マンション管理組合の規約に基づきます。
そのため、住居としての賃貸ではなく、事務所利用やサロンやショップの運営もできる賃貸住宅として賃料を高めて貸したいという場合、購入前にマンション管理規約をしっかり確認しておく必要があるのです。
すでにサロンがあるから大丈夫と思っても、中には規約違反で営業しており、マンション管理組合と揉めているケースもあるので注意が必要です。
■賃貸経営や賃貸管理をするのに気になる中央区銀座の家賃相場
では、いざ貸す場合、どのくらいの賃料が見込めるのでしょうか。
銀座の中でもエリアによる違い、間取りや広さ、グレードによっても異なりますが、25平米前後のワンルームで12万円~14万円ほど、35平米前後の1DKなどで16万円~18万円ほどが相場です。
これらは一般的なエリアでは一人暮らし向けの広さですが、銀座エリアでは家賃相場が高いので、狭いワンルームに夫婦2人で入居する場合や赤ちゃんを連れたファミリーが借りているケースも少なくありません。
賃貸ニーズを掴むためには一人暮らしに限定せず、2人入居可などにしたほうが無難です。
また、50平米から60平米ほどの物件になれば、20万円~40万円くらいまで相場が広がります。
マンションのグレードが高い、築年数が浅い、新築物件となると、かなり高額な家賃を設定することも可能です。