渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアは、東京で賃貸マンション経営をしたい不動産投資家にとって、どんな魅力やメリットがあるでしょうか。
どんな物件があり、どのような方から需要が見込まれ、どのくらいの収入が見込めるのか、特徴や家賃相場について見ていきましょう。
■賃貸経営や賃貸管理で気になる渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアはどんな街?
初台・幡ヶ谷・笹塚エリアは渋谷区の中でも、渋谷駅ではなく、新宿駅へのアクセスに優れたエリアです。
京王線で新宿駅・初台駅・幡ヶ谷駅・笹塚駅とつながり、新宿駅と鉄道で5分から15分で行ける便利な立地です。
新宿といえば副都心として高層ビルが立ち並び、大型商業施設や歌舞伎町などの賑わいがあるエリアですが、すぐお隣の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアは新宿とは様相が異なり、比較的落ち着きがあり、下町風情も感じる暮らしやすいエリアが広がっています。
駅ごとの特徴を見ていきましょう。
初台駅は新宿のすぐお隣ということで、駅前を中心に再開発も進み、大型のビルも増えてきました。
東京オペラシティを中心にレストランやオフィスなどが集まる複合施設が駅と直結しているほか、高層オフィスビルも登場しました。
もっとも、駅周辺のエリアを越えれば、住宅街も広がっています。
幡谷駅は新宿駅から2駅しか離れていないにもかかわらず、駅を降りると、かなりローカルな印象を受けるエリアです。
下町のような感覚もあり、駅前には商店街やスーパー、金融機関などが集まるほか、全体として古くからある住宅街として成り立っています。
笹塚駅も同様に庶民的な雰囲気を持ち、多くの買い物客で賑わう商店街が広がっています。
笹塚の商店街は都内でも有数の賑わいを持つ商店街であり、惣菜店やベーカリー、飲食店など、古くからある歴史の長い老舗店から最新のチェーン店などまで多彩なお店が軒を連ね、物価も安いです。
■渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアではどんな人が部屋を借りる?
渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアの賃貸マンションでは、どのような人が部屋を借りるのでしょうか。
駅ごとに見ていきましょう。
初台駅は新宿のお隣駅であり、場所によっては徒歩や自転車などでも新宿にアクセスしやすいエリアです。
新宿に最も近い立地で駅前を中心に近代化されているので、ほかの2駅より、グレードの高いマンションも多く、家賃相場も高めになります。
そのため、新宿にオフィスを構える会社経営者や事務所を構える弁護士や会計士、新宿に職場があるビジネスパーソンや医療機関に勤務する医師などの需要が多いです。
独身層だけでなく、子育て中のファミリーからのニーズもあります。
幡ヶ谷駅は一気にローカル感が増し、商店街もあって暮らしやすいうえ、新宿に出やすいので、新宿に通勤、通学する社会人や学生さんのシングル層からファミリーまで人気があります。
笹塚駅は賑わいある庶民的な商店街が形成されており、物価が安いのも魅力です。
古くより住宅街として発展しており、戸建て住宅の中に低層・中層マンションがあるほか、駅前エリアに賃貸を中心とした中層マンションなどが建っています。
新宿や東京方面に通勤するビジネスマンのファミリーをはじめ、社会人のシングル層や共働きで子供がいないディンクス世帯、大学生や専門学校生などの学生さんにも人気です。
学生さんの場合、卒業や就職の時期に退去することもありますが、立地やエリアの住みやすさを気に入り、社会人になっても継続的に住む方が少なくありません。
社会人のシングル層も通勤のしやすさと暮らしやすさで、比較的長く住む傾向があります。
子育て世帯ではお子様の教育や通学などの関係で、子育て中は暮らし続けるケースもありますが、一方でマイホーム購入により退去するケースも見られます。
■渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアの家賃相場
では、渋谷区の初台・幡ヶ谷・笹塚エリアの気になる家賃相場はどうなっているでしょうか。
新宿から近いということで家賃相場が高く思われがちですが、意外に安くて住みやすいエリアです。
だからこそ、人気があり、常に需要があるので、空室リスクは避けられます。
学生などが卒業して退去してもすぐに入居者が見つかるなど、回転率も高いです。
各駅での家賃相場を、シングル向けのワンルームで見てみましょう。
初台駅は新宿から1駅でオフィス街の一面もあるので、幡ヶ谷駅や笹塚駅よりはやや高めになります。
9万円~10万円前後が相場です。
幡ヶ谷駅や笹塚駅は8万円台後半から9万円前後です。
ディンクス向けやファミリー向けなど2DKや3LDKとなってくれば、築年数や設備などにもよりますが、初台駅エリアなら15万円~20万円、幡ヶ谷駅や笹塚駅エリアなら12万円~16万円程度が相場となります。
駅前など便利な立地ほど家賃は高く、駅から離れるほど、築年数が経過するほど家賃が下がっていくのはほかの地域と同様です。