想定外のトラブル

入居者以外によるゴミの投棄

マナーに関しての注意喚起の張り紙や投函を管理会社はよく行うことがありますが、トラブルや苦情、注意の対象になるのは、契約している入居者だけではありません。よく聞かれる例は、地域性や立地などの条件で変わりますが、入居者以外の方がゴミ捨て場にゴミを捨てる行為です。

賃貸マンションなど集合住宅のゴミ捨て場は大きな蓋つきのケースやドアを設置などしっかりとしたスペースや取られていることが多いです。しっかりとしたスペースでゴミ出しの日以外には施錠されているというところであれば、不法投棄もあまりみられませんが、鍵がないゴミ捨て場のほうが多く、入居者もいつでもゴミを捨てられる状態の場所は契約者以外が簡単にゴミをすててしまうという状況になるようです。

ゴミの量が増えると入居者のゴミを入れるスペースが足りなくなりゴミがあふれるということにもなりますし、中には回収できない物を捨てられることもあるようです。回収できない物などは投棄した人が特定できない限りは家主さんの負担にて処分する必要が出てきます。

管理人さんがいる物件や鍵付きのゴミスペースであれば、被害は防ぐことができますが、管理人さんを雇うと費用が掛かりますし、鍵は入居者がそれぞれ開閉する手間や用法、ルールの徹底などで難しいこともあるようです。

共用部の水道や電気への注意

不法投棄は注意喚起の張り紙だけではなかなか防ぐことが出来ないため、監視カメラなどを設置することも多いようです。

契約者以外からの被害として、共用部にあるコンセントや水道を勝手に使用するという例もあります。これはあきらかに盗難なので現場を見つけると警察を呼ぶこともできますが、なかなか現場を押さえることは難しいようです。

共用部の電気料や水道料が明らかに高くなると、変化に気付くことはあってもコンセントからの電気泥棒だと気付くには時間がかかります。共用部のコンセントを使うことは契約者が自分の電気料を節約するために使っていたという例もあります。

マナーを守らない一部の方はこれくらいなら大丈夫だと簡単な気持ちで行っているようで、現場を見つけて注意してもあまり反省の色がない場合が多いようです。

現在は、コンセントも水道も簡単に使えない構造になっているところが多いようですが、使えるようなところは注意が必要です。

当たり前だと思うことの周知や、想定外の被害の対策を行うことも管理会社の仕事です。管理会社は入居者対象だけではなく、物件に関する小さなことから大きなことまでいろいろな対策を日々行っているのです。