入居シーズン

不動産会社は暇なのか

駅前などに不動産会社や仲介業者は多く集まっているので、よく店舗を見ているという方も多いと思いますが、お客様がいることが少ないと思うことはないでしょうか。この不動産会社は暇そうだなと感じることもあると思います。

多くの不動産会社の中でもお客様が多いところがあれば納得できるような気もしますが、多いところがあるということではないと感じると思います。依頼している管理会社にお客様の来店がないと家主さんも不安に感じるかもしれません。

不動産会社へ物件探しに行くお客様の接客は、店舗で話す時間よりも物件を直接見る時間の方が長いので店舗にはあまりいないということはもちろんあるのですが、基本的に不動産会社に物件探しに来るお客様はシーズンオフの時はかなり少ないし、平日はさらに少なくなります。

賃貸物件を探している方がいなければ、努力しても契約を結ぶことはできませんので、不動産会社が仲介料など賃貸営業で得ることが出来る利益は春と秋のシーズンで年間利益の7から8割を上げるという感じになってしまうのです。

入居希望の多い時期に行われること

賃貸物件の契約が一番多く入居が増える春シーズンは進学や転勤のために引っ越しが増える3月から4月、次に契約が多いのは企業の転勤などがある9月だと言われています。

シーズン中の土曜日や日曜日になると不動産会社には物件探しのお客様が多く来店し、スタッフが足りないという店舗もでてきます。一人のスタッフが担当するお客様の数も1日に一人ではなく何人も何件も案内したり、夜間に案内したりすることもあるようです。

この入居シーズンの時期は空室で悩み対策をとってきた家主さんが最も期待する季節でもあります。空き部屋がある物件に入居者募集中、空き室ありなど言葉が記載されているのぼりが立っていたり、入居者募集中の看板や張り紙が貼られたりすることが多く見られるのもシーズン中です。

大学の近くなどで学生向けになっている賃貸物件はこの時期に決まらないと空室を埋めることは少し難しくなるので、物件探しをする人が多くなる季節はさらに家電や家具のプレゼントやフリーレントなどの特典をつけて他と差をつけようとすることもよく見られます。

不動産会社としても他社との競争を勝ち抜くためキャンペーンなどと宣伝して特典を用意することもあります。ですが頑張ったとしても多くの地域では希望者よりも空室の方が多いため空室がすべてなくなるわけではありません。

内覧があっても決まらない、シーズンを過ぎても決まらないなどの場合は、決まらない原因を改善して次のシーズンに備える必要があると思います。