賃貸物件のメリット〜持ち家〜

賃貸物件と持ち家

賃貸物件とマンションなどを購入するか迷っている人へ不動産会社はどのような営業をするのでしょうか。賃貸と売買のどちらも行う不動産会社としては売買の方が大きな手数料を得ることが出来るのですが、管理をお願いしている家主さんとしては賃貸を勧めて欲しいものですよね。

数年毎に持ち家率というものが公表されていますが、地域によって差があり都心部の持ち家率というものは地方に比べてかなり低くなっているのをご存知でしょうか。

都心部では持ち家率の方が賃貸居住率よりも低くなっています。それだけ賃貸の需要があるということも言えると思います。もちろん都心部でもマンション購入を目指す人は多いですし、マンションは次から次へと建っています。

新築マンションが完成前に完売御礼の幕がかかるということも珍しくはありません。でも都心でマンションや戸建てを所有するということは決してハードルが低いものではないと思います。賃貸物件のメリットはどのようなものが考えられるのでしょうか。

賃貸の家賃と変わらない金額でローンが組めてマンションや戸建てが所有できるということであっても、持ち家の場合は固定資産税を払う必要がありますし、マンションであれば修繕積立金や、管理費を払わなければなりません。

マンションの修繕積立金は購入時に一時金として大きな金額が設定されているところが多くあります。都心部のように地価が高い地域では、固定資産税も地価に比例して高くなるので負担は大きいです。

賃貸物件の良いところ

賃貸居住では設備が壊れた場合、自己責任でなければ家主さんの費用負担で交換となりますが、持ち家の場合はマンションの共用部分でなければ自己負担です。自分の所有にはならないけれども、賃貸に住んでいる方が出費面では抑えられると考える人も少なくないと思います。賃貸の利点は住み替えることができるということもあります。自分が希望する条件が何年、何十年と同じであるということは難しいと思います。

万が一、目の前に大きなマンションが建った場合、賃貸であれば比較的簡単に引っ越しという選択が出来ますが、自己所有であれば簡単に引っ越しの選択はしないと思いますし、売って引っ越しするとなると手間がかかります。さらに建設反対などの抗議を周辺住民の方と一緒にすることになるかもしれません。

建設反対の抗議をしても、一般的なマンションなどは反対の旗が立ち並ぶ中でも建設は普通に行われてしまいます。持ち家の場合、相続の問題も出てきます。相続する人がいないということも今は多いですし、もめる原因になるくらいなら最初から所有しないという選択もあるようです。

購入するとなると大きな決心が必要ですが、賃貸の場合はそこまで大きな決心は必要ないのではないでしょうか。