マンションの空室対策ノウハウ

空室リスクをいかに防ぐか


不動産投資が人気になり、東京や埼玉県などの首都圏エリアにワンルームマンションを購入する人や相続した家をリフォームしてマンション経営を始める人なども増えています。
もっとも、収入を得て投資額を回収していくためには賃料がしっかり入ってこなくてはなりません。
それを阻むのが空室リスクです。
入居者にいかに長く住んでもらえるか、また、退去時にいかにすぐに新しい入居者が入るかがポイントになります。
そのためには魅力的な部屋であることや利便性に優れた、入居希望者が集まりやすい立地であることが大切です。

都心における魅力的なマンション


四ツ谷をはじめとした通勤に便利な新宿区、おしゃれな街として人気の恵比寿、青山などの渋谷区や港区には、一人暮らしのビジネスマンやOLさんを中心に親が援助をしてくれるリッチな学生さんなどにも人気があります。
駅から近い、オフィス街に近いといった立地、コンビニや飲食店が近いといった便利な環境に加え、家具・家電付きといった室内環境の利便性も空室を減らすポイントです。
特に、入居者がカギを持っていなくても、暗証番号やスマートフォンをかざすだけで簡単に施錠できるスマートロックや、スマートフォンからの操作でお風呂の追い炊きや空調の調節が可能になるIoTマンションなどの設備が整った物件が注目されています。
流行や新しいものに敏感な人が集まる都心のマンションでは最新の設備を設置することも空室対策に繋がるでしょう。

回転率がよく空室リスクが防げる学生街


新宿区や港区に比べ家賃相場が低い杉並区や台東区などは、学生さんにとっても人気のエリアです。
学生街は空室リスクを抑えられる立地として、ワンルームマンション投資におすすめのエリアでもあります。
その理由は、大学生活の4年間、短大・専門学校の2年から3年の間を暮らし、3月の卒業と同時に退居をしてもまた4月には新入生が入居をしてくるからです。
そんな学生さんたちにとって一番良いと思われる物件は、やはり防犯対策が整った物件でしょう。
近年では都心になればなるほど、空き巣・強盗・ストーカーなどの犯罪も増えつつあり、学生さんたちが利便性だけでなく、防犯対策の整った物件も視野に入れて探しているのも事実です。大切なお子さんを東京に出す親御さんにとっても、安心材料となるでしょう。
より空室対策を万全にしたいなら、利便性だけでなく防犯対策の設備を設置することも検討してみましょう。

ファミリー向けの住宅街

東京は、利便性の高さを実感できるだけでなく子育てや教育に力を入れており、子育て世代に最適なファミリー層向けの住宅街が多数あることでも知られています。
今注目されているファミリー層向けの東京のおすすめ住宅地はどこなのか、その特徴にも迫ってみましょう。

・充実した環境や立地の良さも高評価の理由

子育て世代のファミリー層から今注目を集めているエリアといえば、交通機関にも優れており立地が良いと話題の文京区や江戸川区です。
文京区や江戸川区は、子育てや教育サポートが充実しているだけでなく、公園の多いエリアとなっています。
すでに多くのファミリーが住まいを構えており、安心安全な環境の中で子育てをしています。
文京区には、お茶の水大学や学芸大学付属などの有名私立学校のほか、幼稚園や保育園が多くあるのも特徴です。
一方、江戸川区は、公園に恵まれており、子供と一緒に遊べる施設が豊富なのも嬉しい特徴といえるでしょう。
また、子育て支援事業にも力を入れています。
中学三年生まで医療費が免除になるだけでなく、0歳児家庭サポート事業も用意されています。
0歳児家庭サポート事業を利用すると0歳児の家庭であれば無料で家庭支援を受けることができ、子育てや家事の負担を軽減することが可能です。
文京区や江戸川区の充実した子育てサポートを目的にマンション探しをする方も少なくありません。
ファミリー層の入居者を求めるのであれば、子供の安全にも配慮した空室対策を行ってみると良いでしょう。

・ファミリー層の入居者を獲得するための空室対策

子育て世代の入居者を獲得するには、住みやすい部屋づくりをするのはもちろんのこと、しっかりと子供の安全対策がなされた物件を用意することが大切です。
現在、ファミリー層向けのマンションは年々少なくなっていますが、子育て世代のニーズに合った物件へと生まれ変わらせれば効率良く入居者を見つけ出すことも難しいことではありません。
空室対策を行ううえで最も気を付けたいのは、子育て世代に合った間取りを用意することです。
子供が2人いるご家庭であれば子供部屋を2つ用意したいと考えるため、家族数に応じたベストな物件を紹介しなければいけません。
また、このほかにも十分な収納スペースも確保したいものです。
さらに子供の安全対策を考えるのであれば、浴室などが滑りやすく怪我をしないか?床で転んでも衝撃が少ない床材を使用しているか?という点にも注目してみると良いでしょう。
万が一、子供の安全対策が不十分だと感じる際には、ファミリー層向けのマンションを意識してリフォームをしてみてはいかがでしょうか。

立地や環境に適した空室対策を


学生街や都心部にマンションを購入する場合、防犯対策や最新設備の導入を行うことも空き室対策になるとご紹介してまいりましたが、これらは環境に適したものでないと最大限の効果を発揮することができません。
最新設備や防犯システムを導入する際には、自身が所有する物件の周辺環境、入居者のタイプや傾向を事前にしっかりリサーチしておくことが重要です。