契約時にどこまで確認するのか
いくら多くの家主さんが空室で悩んでいるとしても、入居希望者が申し込みすると無条件に部屋を貸すということはありません。知り合いに貸すわけではなく、全く知らないに人に貸すということになります。
管理会社に依頼されている場合、管理会社は賃貸借契約に出来る限りのことを行います。出来る限りというのはやれることには限りがあるということです。
家主さんとしても管理会社としても空室をなくしたいという思いはありますが、トラブルを起こすような方が入居することは望みませんし、家賃の支払いの心配がなくても他の入居者が入居者トラブルで退去になってしまうことも望みません。管理会社は家主さんへの責任もありますので、家賃の支払い能力が第一ですが、トラブルなくマナーを守って借りてくれる方と契約を望みます。
ですが、100パーセントトラブルを防ぐことは難しいです。管理会社が直接入居希望者を物件まで案内して紹介して契約する場合は本人と話すこともできますが、仲介業者からの紹介の場合、事前に一人ひとり面接して判断することまではできないので、管理会社の人間がまったく面会することなく契約締結になることもあります。
管理会社の中には本人確認をするために、入居日や前日の部屋の鍵渡しは仲介業者が入っている場合でも契約者本人にしか渡さないと決めていて、契約者本人が管理会社へ出向く必要があるところもあるようです。
管理会社が出来る限りやれること
管理会社によってどのような判断をしているのか基準は様々で、通常は契約時に必要となる書類や契約書を準備してもらう前に、申し込み審査というものがあります。
申込書に必要事項を記入してもらい、内容を確認するために管理会社は本人や勤務先、連帯保証人へ連絡して確認をとります。その際に本人の受け答えの感じなども判断します。
賃貸借契約時の保証人は連帯保証人なのですが、連帯という責任意識のある方は少ないように思います。
保証会社等の審査の承認などが確認されて初めて契約の準備に入ります。必要書類は身分証の写し、写真、住民票、連帯保証人の印鑑証明書などがあります。
他には火災保険の書類、保証会社の契約書など、条件や管理会社や家主さんの方針でさまざまな書類が必要となることは多いです。契約時に必要書類を揃えるのは大変に見えますし、面倒だと思う人がいると思います。
契約は重要なものだとしっかりと意識してもらうためにも、提出すべき書類をしっかりと揃えて提出してもらうこと、理解してもらうことは必要なことです。
